トラス工法 Truss method

木造トラス工法とは

トラス構造は三角形で構成された構造形式で、木造トラス工法とは小径材を組み合わせたフレームで構成されたトラスを広い空間に橋渡しするように設置する工法です。
一般流通材で大空間・大スパンを実現できます。
大空間の倉庫や建物は耐久性を考慮し、鉄骨を使用して建築されることが多いですが、弊社が提案する「木造トラス工法」は、20m以上の大スパンを柱のない状態で木造にて建築が可能です。

木造トラス工法の種類

SPFトラス
SPFトラス

SPFトラスは、乾燥材で寸法安定性に優れ、重量比強度の高いSPF材を使用し組み上げたトラスです。
工場でSPFをカット及び加工をして最小限のパーツを組み合せて現場へ運び込み、現場でトラスを組み上げます。
接合部はネイルプレートを使用して接合します。

LVLトラス

LVLトラスは木材の繊維方向が平行になるように、ラミネート加工した素材で大スパンの様々な建築物に使用されています。
SPFトラスよりフレームを設置する間隔が広くなる為、製作するフレームの数量はSPFトラスより少なくて済みます。
接合部は特殊ネジを使用して接合します。

木造トラス工法活用方法

農業用倉庫

農業といえば、トラクターや肥料・土など場所を取るものが多いです。トラス工法で製作した倉庫では、柱のない広い空間で一括管理が出来ます。木造建築なので、湿度の調整等にも柔軟に対応でき、農家さんに注目頂いている商材です。

工場

柱がない分、広く作業スペースを確保出来るので、大きな機械のある工場等での利用も可能です。
弊社の工場も実際にトラス工法にて製作されています。(工場見学も承っていますので、こちらよりお問い合わせ下さいませ)

大型倉庫

近年インターネットが普及したことにより、Amazonや楽天などの荷物を保管する倉庫が重宝されています。低コスト&短納期で建築可能なトラス工法での大型倉庫の需要が増えてきています。

木造トラス工法のメリット

工期が短い

天井部分をトラスと一体化にすることで工期を短縮する事ができ、鉄骨での製作と比較してかなり早く建築することが可能で、職人不足の解消にも繋がります。

コストを抑えられる

工場で一部パーツ化して現場に配送するので、現場での人件費を抑えられます。

軽量

鉄骨造等と比較した場合、木造トラスの方が軽量であり、基礎の価格コストを抑えることが可能です。
それに伴い、軟弱基盤や耐震力が弱い地域でも対応が可能になります。

木造トラス工法の施工事例

弊社宇津戸工場

20mのスパンを木造のみで対応しました。

弊社宇津戸工場内部

大空間を実現出来ました。

木造トラス工法の建築工程

1,使用するパーツを工場で製作

現場での作業を少しでも軽減出来るように工場にて1つ1つの素材をパーツ化しておきます。

2,パーツを現場へ配送

現地に運送します。建設工房永田は運搬作業も一貫して行っており、コストを削減して搬送が可能です。

3,パーツを組立て

現場にてグループ会社ハウスプラン永田の経験豊富な職人により組立作業を行います。

4,完成

お引渡し